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橋下徹現象と部落差別 (モナド新書 6) 新書 – 2012/12/11

3.3 5つ星のうち3.3 19個の評価

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橋下徹氏に対する差別キャンペーンを徹底批判する!
「政治家橋下徹」の本質を明らかにするために、その「血脈」=出自を結びつけて論じるなど、ジャーナリズムとして、決してやってはならないことだ。反橋下派リベラル知識人とメディアは、このキャンペーンの差別性をなぜ見抜けなかったのか。
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商品の説明

出版社からのコメント

2012年12月23日 朝日新聞(全国版) 読書面に広告掲載!

著者について

宮崎学(みやざき まなぶ)
作家。1945年京都生まれ。早稲田大学法学部中退。高校時代に共産党に入党し、早大時代は学生運動に邁進。その後、週刊誌記者、家業の土建・解体業を経て、それらの経験を描いた『突破者』でデビュー。以降、各地の被差別部落を訪ねた『近代の奈落』(解放出版社)、『近代ヤクザ肯定論』(筑摩書房)、『法と掟』(洋泉社)など日本近代と社会運動を再検証する著書を多数執筆。
http://miyazakimanabu.com/

小林健治(こばやし けんじ)
1950年岡山生まれ。2004年まで解放出版社事務局長を務める。1980年から、部落解放同盟中央本部/マスコミ・文化対策部、糾弾闘争本部の一員として、出版・新聞・テレビにおける差別表現事件に取り組む。現にんげん出版代表。著書に『差別語・不快語』(にんげん出版)、『差別表現と糾弾』(共著、解放出版社)など。ウェブ上で毎週「連載 差別表現」を執筆中。「連載 差別表現:http://kanrishoku.jp/column.html」

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ にんげん出版 (2012/12/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/12/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 269ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4931344356
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4931344358
  • 寸法 ‏ : ‎ 11 x 1.7 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 19個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.3つ
5つのうち3.3つ
19グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
週刊朝日、新潮45、週刊新潮、週刊文春の卑劣
な部落差別についての本質を語っている。

基本的には部落差別をわかっていれば、当たり
前だと思うことを語っているのだが、昨今の自
称ジャーナリストや人権派という人のあまりに
も無知で的外れな危険思想を批判している。

お二人は橋下さんの事は好きではないようだが、
そんなことよりも、今回の事件に一人で戦った
姿を冷静に客観的に評価している。逆に被差別
部落民のジャーナリスト上原善広に対しては厳
しく批判している。

ただ、部落問題についての正論がしつこいくら
い繰り返し述べられているので、本質を理解し
ている人には少しじれったさがあるかも。この
問題について理解できていない人や本質の確認
をしたい人にはいいのではないでしょうか。

実際、橋下市長が当選しているところをみると、
世間は理解している人が多いと思いますが、マ
スコミや学者などの中で、世間知らずな方たち
は必ず読むべき本だと思います。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、部落解放運動(特に、その政治的側面)に関する予備知識が無いと読みづらい箇所も多いが、根本的な問題提起には教えられる所が多い。
中でも、「名誉棄損と、プライバシー侵害と、人権侵害とは、レベルの違う話である」と言う、本書の根幹となる主張には、大いに啓発された。

また、引用の作法や日時確定が厳正に行われているので、資料本としても使える。

本書は良書だが、ヌルい現実に匕首(あいくち)を突きつけているような所がある。つまり危険な本だ。だが、ヌルい現実を引っかき回すことなしに、差別と戦うことなどできるだろうか。
そもそも人権を扱う本に「安全な本」はあり得ない。たとえお役所の公式見解を並べただけの本であってもである。

蛇足ながら、本書で扱われた事案を、もっと知りたい方には、下記の本をおすすめしたい。

佐野眞一『ノンフィクションは死なない』イースト・プレス、品切れ

本書の「はじめに」には2014年10月31日と記されている。奥付は「2014年12月15日、初版第1刷発行」である。つまり、ある程度の冷却期間を置いての「オレにも言わせろ」本である。

内容は「なに?コレ。なぁんだ、つまらん」としか言いようがないのだが、反面教師にはなる。
佐野は確信犯的な差別者ではなかったが、人権について深く考えたことも無かったのである。

人に足を踏まれたら痛い。踏んだ方に悪気があっても無くても、痛いことに変わりはないのである。
2012年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当書籍は、宮崎学と小林健治の両論者が、互いの論を述べる対談形式で進行するが、大いに理解し易く一気に通読できる。宮崎が寄せる序文は、“俺は橋下徹がきらいだ。”との一節で書き出され、“俺は、部落差別は、絶対に許さん。”と、結ばれる。一方の小林が語る、“問題は、単に人を貶めるために、その人の「出自」を暴くことの、愚かさと傲慢さです。(後略)”との論は、本のカバー内部に掲載される論者の顔写真の横に引用されている。
時代の寵児となった話題の人こと橋下徹の出自を記事にしたのは、なにも今回の週刊朝日が初回でなく、既に「新潮45」、「週刊新潮」、「週刊文春(以下、文春)」等々が誌面に展開しております。「文春」の記事内では、橋下は元々は「ハシシタ」との読み方であり、それは被差別部落をあらわす呼称なのと、ほのめしているらしく、全国の橋下姓の人は皆、被差別部落出身と述べるも同然の記載があったとのことで、さらに「徹が生まれてハシモトに」との見出しがあったとの由(p.85 小林の言葉より)。
ここで個人的な体験を記しますが、以前に私は大阪府下の某市出身の女性と交際したことがあり、彼女は「尾下(オシタ)」との姓であった。あまり聞かない苗字だなと私自身は思っていたが、やはり被差別地区の姓であるそうで、彼女の両親は血族関係があり、いとこ同士であった。彼女との結婚を具体的に考えたのは昭和60年(1985)当時のことで、偶然ながら阪神タイガースが西武(注・当時は広岡監督が率いた)を破り、初めて日本シリーズを制した年のことである。東京のわが家に大阪出身の嫁を迎える前提で、それはいろいろな人々に相談して意見を聞いたが、私には妹がおり、妹は大学を卒業し志望した有名企業に就職する時期であった。この際、相談したある人物が言うのに、「将来、妹に良い縁談があった場合、妹の兄嫁が被差別部落(地区)の人間と判明したなら、先方の家が縁談を断る可能性がある」との進言があった。結局は、彼女との結婚を私自身が決断しなかったのだが、世間の差別とはかくも広範なものと身をもって実感した。あれから四半世紀以上が経過したが、被差別部落出身者への差別なり、好奇の対象とする傾向は全く変わってやしないのが現実なのである。
しかしながら、今般は他のレビューを拝読し、「私の父は部落出身です」との書き出しには随分と驚いた。自身は被差別部落の血族ですと明言しておられる次第だから、世の風潮なりが変わって行きつつあるのは紛れないことなのでしょう。差別という概念そのものが変わってゆく過程なのだろうか?ただ、部落イズ・ビューティフルと認知されるような時代には、当然に未だ至ってやしないのもまた事実。
歌手の五木ひろしが実は韓国籍とか、だいぶ以前から真しやかに囁かれるが、そのような事実は実際なく、但し彼は被差別部落の血族らしい。五木ひろし自身なり周辺の関係者が、五木は韓国籍との噂を一向に否定していない点を鑑みるに、被差別部落との出自が暴かれるよりも、韓国人とされるデマが流布するのがマシとでも、取捨選択したのだろうか?
部落差別とは、二十一世紀の世でも、変わることなく連綿と継続している。橋下徹を嫌うのは個々の信条に拠って自由だが、彼が被差別部落の血族であるとの出自を根拠に蔑むのには、どうしても限度がある。部落差別を主題に橋下徹を攻撃する記事は、確かに売れるのだろうが、大手出版社の各媒体は、このテーマはそろそろネタ尽きと自戒すべきなのでしょう。
当の私も、橋下徹は嫌いだが、被差別部落の血族者であるからと彼を俎上に上げる記事には、読み流す以外に意味を感じ得ません。五木ひろしも嫌いだが、別に部落差別が理由でなく、単に彼の歌が嫌いなだけです。あと、余談ながら、ジャニーズ系タレントが彼らの冠番組に於いて共演しない大御所の一人が五木ひろしだが、これはトーク全般でからみにくいのが原因なのであって、五木の人間性まで言及するのは即断に過ぎるでしょう(なお、五木に関する記述は、本書には登場しません)。
上記の女性と私が結婚しなかったのは、これも彼女の出自が理由でなく、つまり縁が無かったのと今日は思っている。
最後に、これだけは断じて言っておきたいが、部落差別する人間は私も嫌いだ。差別される人間はもっと嫌いだ。差別とは受け容れるものじゃない。かと言って、部落イズ・ビューティフルと声高にするでもないのだが、「私の父は部落出身です」とされるレビューを記された人こそ、実にお見事と感服を致しました、恐れ入ります。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段の政治的立場からすれば、橋下氏へのネガキャンに乗りたい筈の宮崎氏が、理性的に冷静に事態を分析批判しているのが、立派。それも同氏のパフォーマンスにすぎないのかもしれないが、ストレスなく読める。相手が卑怯な奴でも、自分は卑怯な行動をしないというのが、日本人の美学。「週刊朝日」は日頃の朝日新聞や一般国民の努力を無にしたことを反省すべき。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年3月6日に日本でレビュー済み
 週刊朝日と佐野眞一氏による橋本徹氏に対する、誠に下品ともいえる差別記事事件を、当時の新聞や週刊誌では読者には不十分だった問題点を浮き彫りにしてくれます。ただ、宮崎学・小林健治氏という部落解放同盟に関係したお二人による対談形式であることから、差別をキーワードとして論は展開していくのは当然ではあります。しかしながら、その論拠は明確で、この事件の経過と問題点がよくわかります。橋本氏の反論の正当さがなるほどとうなずけ、同時にそれをサポート出来なかった解放同盟の姿勢のぶれも厳しく指摘しているのは、ある意味で自己の組織に対しての素直な批判として納得できます。
 又、佐野氏だけでなく、部落出身の上原善広氏の著作と執筆姿勢を、中上健次氏との著作との比較をしながら批判しているのも、なるほどと思わされました。ただ、橋本氏の反論の正当さを強調するあまり、特に小林氏が何度も同じような発言をしているのは、その熱意は理解できるとしても少々読み飽きてしまいます。要はくどい。水平社の宣言と解放同盟の歴史を真面目に考えている方であるとは察しますが、第三者委員会による朝日新聞の謝罪にしても、85点としその不足に対する論拠も少々要求が高く無理を言っていると感じるのは自分だけでしょうか? なんにしても、差別、特に部落差別問題を考える上で参考になる一冊でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月7日に日本でレビュー済み
本書は、週刊朝日と佐野眞一氏の記事による橋下徹大阪市長に対する部落差別・人権侵害の問題の所在を徹底的に明らかにするとともに、当事者のみならずその周辺にいる者も含めた糾弾を内容とする一冊。

部落解放運動の常に中心にいる活動家の小林氏と自らの部落民としての出自を明らかにしながら多様な言論活動を進める宮崎氏による、苛斂誅求を極める容赦のない糾弾が、今回の週刊朝日にシンパシーを唱えた文化人等のみならず、その報道がどこか曖昧模糊としていたメディアの問題点を浮かび上がらせるところは、圧倒的と思う。

しかし、私は中立的な立場の一読者としてのレビューとして敢えて伝えたいのは、こうした糾弾と部落差別の難しさを結局は本書でも残している点である。
95〜100頁で、著者二人は、本件報道に先立つ週刊文春・週刊新潮による橋下氏の部落報道を、大阪市長選の平松陣営によるネガティブ・キャンペーンと断じるが、その根拠を小林氏は「そうに違いないのです」といった強引な筆致で、宮崎氏も「ネタはいくらもあるんやが」的な思わせぶりな記述に終始する。心情的には理解できるし、実情にも近いのだろうが、その手法自体は、両氏が批判する部落差別報道にも似たものであるし、少なからぬ人々が感じる「部落って怖い」「糾弾って怖い」にもつながるように思える。
同様に、104頁以降で、両氏が聞いた一般市民の声が色々と紹介されるが、そういう実存の有無を証明のしようのない証言から世論を作る手法もまた、週刊朝日の記事の冒頭に登場する阪神帽を被ったオッサンと同じものと言わざるを得ない。

私は、上記段落で決して両著者を責めるものでも、本書の価値を貶めるものでもない。それだけ、部落差別に立ち向かう方々の激しい怒り、また、そうでもしない限り突き破れない差別の壁の厚さがあるということなのだろう。
しかし、一般読者としては、そうしたリテラシーを持つことがなければ、いつ逆サイドに嵌るかもしれない危うさもあることを強く述べたい。

また、一連の安倍総理バッシングや反原発活動も同様であるが、既存のメディア・左翼的文化人や有象無象の言論の劣化に、今回の週刊朝日と佐野眞一も連なるものと思う。愛国有理にも似た、自己正義への陶酔から罵詈雑言を仮想敵に向ける醜さに、リテラシーを持つ国民の多くが気づいた21世紀だからこそ、橋下氏は市長選に勝ち(しかし、同じ判断基準で総選挙では大敗し)、その総選挙で安倍総裁率いる自民党は大勝し、反原発を唱える左翼政党・市民団体は完敗した。
確かに、危ういものを橋下氏も安倍氏も原発推進勢力も抱えている。しかし、だからといって、人格的誹謗中傷や根拠のない全否定は許されるものではない。そんな当たり前のことに気付かないかぎり、日本の言論や政治空間は歪さを増すばかりだろう。
43人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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